蕁麻疹とは
まず蕁麻疹(じんましん)がどうして起こるのかを説明することにしましょう。蕁麻疹をひき起こすのはヒスタミンという体内物質であり、ヒスタミンは免疫に関わっている物質で、外部から侵入してきた異物に対して体を守ろうとするマスト細胞の中に存在しています。
マスト細胞は異物が侵入してきたのを察知するとヒスタミンを出すのです。そしてこのヒスタミンの放出によって皮膚や神経を刺激されるのでかゆみや発疹が起きるのです。
アレルギー性の蕁麻疹というのはその人の体質によって起きるものです。それは特定の物質が接触することでマスト細胞が必要以上に反応してヒスタミンを分泌してしまうからです。こうしてよくあるアレルギー性の蕁麻疹が起きるのです。
場合によっては物理的な刺激やストレスなどからでもマスト細胞が反応してしまい、非アレルギー性の蕁麻疹が出ることもあります。
基本的には体内の異常を知らせるのが蕁麻疹です。多くの蕁麻疹では、皮膚の浅い層に大小いろいろにむくみ、ブツブツ、赤みが現れて、かゆみも強くなります。かゆみ以外にチクチク感じたり、焼けるような熱さを感じる場合もあります。
大体は数分から数時間後に消えていきますが、何回も再発することもあります。蕁麻疹の再発が1カ月以内という短期間なら「急性じんましん」、症状が治まらずにいつまでも再発が続くなら「慢性じんましん」となります。