寒冷蕁麻疹の注意点
基本的に蕁麻疹というのは反応が早く出るタイプのアレルギーで、急激な温度差はとにかく避けるようにしたいところです。寒冷蕁麻疹では最初のアレルゲンを防ぐことが重要です。
治療としては次のヒスタミンを分泌させないように抗ヒスタミン剤の内服や注射などがあります。ただし、対症療法なので、刺激があれば再発してしまいます。とにかく、急激な温度差に注意が必要で、特に晩秋から冬にかけては起こりやすい環境になるので、防寒などの対策が必要です。夏でも冷たい物を食べたり飲んだりする場合は注意しましょう。
怖いのはアナフィラキシーショックです。稀ですがアナフィラキシーショックが起こることが蕁麻疹ではあります。ヒスタミンの作用によって起こる急性の発作がアナフィラキシーショックです。
その症状は血圧急降下、呼吸困難、意識不明、浮腫といった危険なものとなります。短時間で命にかかわる場合もあるので、こうした症状がみられたら至急病院へ搬送しなければなりません。
寒冷蕁麻疹も例外ではなく、アナフィラキシーショックを起こすことがあります。冬場は特に皮膚の温度差が激しい時期となります。屋外が5℃しかなく、室内に入ると25℃あれば、その変化は強い刺激になって肌が敏感に反応してします。そうでなくても冬は湿度が低く、乾燥して肌も荒れやすくなっています。ほこりや汚れも体につきやすく、ウイルスも繁殖しやすくなります。そうなると寒冷蕁麻疹も反応しやすいのです。また、寒冷蕁麻疹になりやすい傾向として「血行不良、寒がり、痩せている」などの特徴があるそうで、該当する人は一層注意したいものです。